「イスラム系の国は、女性はカフェに行く時は、昔の常識では男女同伴がもちろんのこと。
1人でカフェに居るのはツーリストだけ。地元の人なら娼婦に見られますよ!」
・・ と、こんなキビシイ言葉がつらつらと並んでいる、モロッコのガイドブック。
事実。観光地以外は確かにこんな風景ばかり。
ニッポンのように「平日のランチは近所の奥さんとレストラン! 」なんていうことも、
「夕方、買物途中で子供と同じ幼稚園のおかあさんとバッタリ。だからパパ以外の夕飯は
ファミレスで済ましちゃった!」なんてことも、ありません。
私はニッポン人なので、外で1人でご飯を食べようがモロッコに居る友人も親類も何も言いませんが、
もしかしたら「恥ずかしいわぁ、もうちょっと控えてくれないと」などと思われているかも しれません。
男専用か? と思うようなカフェもたくさんありますが、そういう場所のほうが実はコーヒーも安いので、
ついつい行くことになる。
たぶん良いのです。「悪い人間ではないのよ」というふうに、キリリとしていれば 。
しかしそれよりも、
「私、場違い、、?」と、気まずく感じるのは、映画館なのでした。
マラケシュ映画祭というものが存在します。
(北野たけし、行定勲など、賞をもらっている日本人はいるのですが、知名度がとても低い映画祭です)
それなのでマラケシュは映画に関して許容の広い地域だとは思うのですが、
私がマラケシュで知っている映画館は、4 箇所。
ここ以外は行った事が無いのです(マラケシュの知人達もここ以外は知らないということで)。
・・さて、マラケシュの映画館、それはこんな感じ?
1. 新市街にある、ニッポン並みの大きい映画館
2. 旧市街のジャマエル・フナ広場近く、ツーリストの多い歩行者専用通りの映画館
3. 旧市街の中心から細い道を奥に進んだ場所にある、小さい映画館
4. 市街からタクシーで10分ほどかかる、暗い住宅地にある大きい映画館
大きめの映画館の中には簡単な食べ物や飲み物も売っていますが、座席のまわりにもちょこちょこと
売りに来ます。 飲み物はビンのコーラ。飲んだら足元に置いてそのまま帰ってしまう人は多いのです。
1. の新市街の映画館。 ここは「アメリ」などの可愛らしい映画もリアルタイムで上映していた、
ピカピカとしたフツーの映画館です。この辺ならばヨーロッパ系の女性客も結構いらっしゃいます。
その他の2、3、4
の映画館。 ・・・・そこには女性の姿はほとんどありません。
「この映画館の中で、女性は私とあの人とあの人だけか、、」とつい数えてしまう。
しかも女性は必ず男性と来ています。
" ヨーロッパの歴史モノの愛と闘いの映画 " のようなものが上映されていても
「この巨大な映画館の中に、女性が3人くらいしかいない ! この壮大な愛の映画なのに見渡す限りオトコだ、
なんだか恐ろしい、、」ということになります。
郊外の住宅街にある映画館はとても大きくて、まわりには簡単な食べ物の屋台も少し出ていたりします。
映画館のまわりは特に明るいわけでは無く、夜は「なんであんな暗い場所に人がたくさん?」という
光景です。郊外のくせに人もたくさん入っているのですが、99パーセントは男の人。
女性用のトイレはあるのか? と心配にもなりますが、ちゃんと存在します。
しかし、映画の途中でトイレに立とうものなら、視線がスクリーンから一気にこちらへ、、、
利用しないほうが良いかもしれません。
ジャマエル・フナ広場(旧市街の中心地)の近くの ツーリストが多い通りにある映画館。
まあまあ人は入っていますが、やはり99パーセント男の人。
ここは大抵2本立てなのですが、少し古めの映画館なので、昔から定期的に同じ映画を何度も上映していたり、
たまぁに少し最近の映画を上映したり。
アメリカ系のわかりやすい映画が多く、フランス語の字幕または吹き替えです。
例えていうならば「WASABI」のような、ごく無難なノリで、誰もが気楽に観れるものなどを上映しています。
この規模の映画館。ここでびっくりするのは、
「今日、途中からしか観れなかったから、明日このチケットで途中まで観てもいい?」
というようなことが OKになってしまうことなのです。
これは私の知人達だけなのか、その辺は謎ですが。でも切符を管理しているおじさんは
入り口付近でいつも1人で椅子に座っているだけなので、顔見知りということではあります。
しかし、、確かに。それくらいのアバウトさは、日本の映画館にもぜひお願いしたいところです。
映画館の定番人気。それはジャッキー・チェン主演作。もちろんこれを観るのはモロッコ人男性のみ。
昔から何度も同じ映画を上映しているはずなのに、いつも大ウケ。
そして何故か、2本立ての2本目には 大抵インド映画が上映されるのです。
理由。それは、「モロッコの男の人は恋愛映画が大好きだから!」ということで。
どう見てもくだらない男女のやりとり、そして寒いほど単純なお笑いのストーリー、
途中で何故か踊り、踊りまくる。どうもこういうノリが好きなようですね・・。
あまり声を大にして言いたく無い話ではありますが、知人の男性達の話を聞くと、
「結婚したい女性は、ニッポン人・インド人・エジプト人だね ! 」と口を揃えます。
「な、なぜ? 」と言うと「あとはコワイから・・」。
すばらしいカン違いです。
国だけでお嫁さんを決めたりしていると、たいへんな事になるのでは ?! と言いたくなりますが
若いおじょうさんが幸せな結婚を夢見てるかのように、彼らも夢見がちな気分なので何も言えません。
イスラム系の国の昔からの習慣として、公共の場・映画館に女性が現れないのはわかります。
( 日本の場末の映画館と同じく、チカン行為にも気をつけるべき場所です)
しかし、もしかして行かなくて正解、、?
男の人が大集団で「夢のようなラブラブストーリー」をキラキラ輝く目で観ている光景は、
やはりちょっと無気味で恐ろしく、「アキバ系、、」という言葉がなぜか頭の中をよぎるのでした。

ピンク色のマラケシュの街並みに、
グリーン&黒白チェッカー柄。
この配色が好きだったのですが、
2年前からこのグリーンは茶色に塗り変えられ、
マラケシュの街の色(サーモンピンク)と馴染んで
今ではますます目立たない存在に。
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