モロッコの乾物屋では、かならずダノンのサイズのヨーグルトをぴっちりと並べて売っている。
日本のように、ホームサイズのシンプルなヨーグルトなど無い。
「ヨーグルト」と頼まずに、「ダノン」と頼む。
「ダノン」と頼んでも、違う企業のヨーグルトが出てくることもある。
旧市街の方程式。 ダノン = ヨーグルト すべて含む
日本では4個くっついて売られていますが、モロッコではパキッと割って、1個ずつでも売ってくれる。
1個、30円ほど。日本の価格とあまり変わりません。
バニラ、ピスタチオ、バナナ、ストロベリー、ハーブ味などがある。
頼めば好きな味を出してくれるのだけれど、何も言わないと適当にあっちがひょいっと出す。
スプーンなどくれないので、部屋に帰ってから持参しているプラスチックのスプーンで食べる。
どろどろのヨーグルト。
ゼラチン入りの少し固形化したものでカルシウム多めのヨーグルト。
プラスティックの小さいボトルの、飲むヨーグルト。
いずれも具なんか入っていない。
毎日何個も食べていたので、具が無いなんてことが当たり前になっていた。
具の入っていないバナナ味なんて、ものすごくいいかげんな商品だ。味付けは何でしているのだろうか?
その、本来ならばスプーンですくって食べるヨーグルトを、子供たちまでもが「ずずっ」と
カップから口だけですすって食べたりしている。
底には当然ヨーグルトが残る。舌を伸ばして舐めているが届かない。あきらめて捨てる。「もったいないなぁ」と私は思う。
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SOLEIL
du MAROC strange
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ある時、日本に帰って来て最初に
「コレ食べてもいいよ」ともらったのが、
日本のダノン・ヨーグルト。
「い、いらない。モロッコで毎日食べてたよ、、」
と答えたものの、帰国したてで胃がもたれているので
ヨーグルトくらいしか食べたくなかった。
ふたを開けてビックリした、「わっ、具がある、、! 」
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モロッコの料理は油っこいので、毎日毎日ヨーグルトが食べたくなる。
旧市街のカフェ。
1週間くらい同じケーキを置いているような
そこにハエがぶんぶんしていても、
日持ちするはずのバタークリームが形くずれしてきていても
ずっとそれを置き続けているような、カフェ。
そしてそのケーキをふつうに「おいしそう!」と言って買って食べる人たち。
テーブルの数は2個くらい。
そういう店には、ガラスのコップや、
プラスチックのお椀に入れた手作りヨーグルトが必ず売られている。
ゼラチンで固めてある手作りヨーグルトはやさしい。
日本の低脂肪ヨーグルトのような味。
一見あぶなそうだが、
火の通ってないケバブ(串焼き肉)よりも、お腹もこわれない。
ときどき、大人の男がふたりでこの安っぽいヨーグルトを食べていたりする。
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モロッコの人は料理で冒険をしないので、
トルコ料理のように「炒めものにしょっぱいヨーグルトをかける!」とか、
「フライドポテトにヨーグルトをつけ合わせるか!」とかしませんが、
油王国モロッコにおいては、体の弱くなった老人にも強い味方。
お医者さんがヨロヨロした老人に、
(具が無くて、やる気の無いダノンだけど)「ダノンを食べなさい」と
おっしゃっているのをよく耳にするのです。
よくあるメディナの店と違い、とてもきれいなお店。
だが、怪しい緑の蛍光色で照らされているヨーグルト。
スプーンは、このように
恐ろしくグサッとささって出て来たりします。
■「だれでも知ってる、DANONE」
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---------------------------- MAR. 2005