英首相トニー・ブレアが、2004年の2月、Commission
for Africa(アフリカ委員会)を立ち上げました。
この委員会の目的は、アフリカの過去と現在を新たな角度から眺め、その将来の発展における
国際社会の役割を洗い直すものです。
3月に発表された委員会のレポートはこちら(ENGLISH)
http://www.commissionforafrica.org/
そして「G8」とは、世界で最も力のある国々 (アメリカ、カナダ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、
ロシア、日本 ) のリーダー達が一堂に会する機会であり、今年は7月6日から9日まで
スコットランドのグレンイーグルズで、 英国首相のトニー・ブレア主催により行われました。
ブレア首相は第1の課題として、アフリカの直面している問題を取り上げました。各国のリーダーは
その会合時、どんな回答を出すか世界中から注目されていた事を強く認識したのではないかと思います。
アフリカを支えるいろいろなキャンペーンと組織
2005年は
GCAP (グローバル貧困撲滅キャンペーン)によって、G8 に貧困を過去のものにする事を訴える
絶好の機会となりました。
WHAT's DATA
. . . ?
「DATA (NGO)」 は、アフリカが今現在直面している問題 (到底支払いきることのできない借金、
エイズの蔓延、不平な貿易ルール)等、アフリカが貧困から抜け出させずにいることに対して
人々の認識を高め、何らかの行動を喚起させることを目指しています。
この組織は、このような問題を放置しておけないと認識する人々により高められつつある機運の具現化の一例で、
Bono(U2のボーカル)や、ボビー・シライバー、そしてJubilee 2000 Drop the Deptキャンペーンの
活動家達によって設立されました。
DATA の中核となる方針は、この問題を「慈善」として取り扱うのではなく、「平等と正義」として
扱うという事です。
http://www.data.org/
WHAT's LIVE
AID . . . ?
1985年7月13日、アフリカの飢餓問題に何らかのアクションを起こすという目的で、
世界の有名なロックスターが集い、ロンドンとフィラデルフィアを結んで
ユニークな「ライブ・エイド」と言うコンサートを開催し、世界の注目を浴びました。
ライブ・エイドは1億ドルの基金を集めたにもかかわらず、20年経過した今でもアフリカは、
貧困、飢餓、そして病気等の大きな問題を抱えています。
人々はやっと、「重要なのは各国の政府が行動を起こす事なのだ」という事実を認識し始めました。
そして企画された「ライブ8」は、チャリティーという様式ではなく、公平を「訴える」ものになりました。
WHAT's LIVE
8 . . . ?
「ライブ8」は Global Call to Action Against Poverty の目的を支える、世界規模のイベントです。
2005年7月6日−9日にスコットランドのグレンイーグルズで主要国首脳会議が行われたとき、
世界の首脳陣に貧困を過去の物にすることを要求する「正義への長い道のり THE LONG WALK TO JUSTICE」を
始動させるための、世界中で同時に起こすアクションです。
2005年7月2日、ロンドン、フィラデルフィア、パリ、ロ−マ、ベルリン、トロント、
ヨハネスブルグ、エディンバラ、そして日本で、何百万人もの貧困にあえぐ人々に対する債務の帳消、
支援金額の倍増、公正な貿易ルールの実現を求め、声を合わせて団結するという企画でした。
ライブ8が世界中の人たちに呼び掛けたメッセージはこちらです。
2005年、私たちが求めるのはあなたのお金ではなく、「あなたの声」なのだ
http://www.live8live.com/videos/index.shtml?clip=mandela
ライブ・エイドの創立者であるボブ・ゲルドフは、ライブ8についてこう語っています。
「ライブ8 はライブ・エイド Part.2ではない。 各都市で行うライブ8コンサートは
「正義への長い道のり」の出発点であり、私たちの声を団結して世界に響かせるための唯一の方法です。
G8首脳陣には歴史を変える力があり、このままではいけないと100万人が声を合わせれば、
彼らを動かす事ができるのです。途上国支援を倍増すること、債務を帳消しにすること、
公正な貿易をアフリカにもたらすことを通して、 G8は何百万もの人々の将来を変える可能性がある」
G8 がニュースで騒がれている頃、LIVE 8 も全国ネットで深夜、長時間に渡って放送されました。
UKバンド、COLDPLAYから、往年のスター(今や普通のおじさんの)THE WHOまで、
幅広い世代のミュージシャンとともに、ブラッド・ピット等も現れて熱く語っていましたが、それよりも
ライブ・エイドの時季に栄養失調で命を落とす寸前だったガリガリに痩せた小さなアフリカの女の子が
美しく賢そうな女性に成長して、マドンナの隣で微笑んでいたのが 映像を観ていた人々の印象に残ったのでは。
ぼんやり遠い話に思えてしまうことも、こういう結果を事実としてバンと見せられてしまうと、
ああ、実際に私達の力でも何か変えられるのかもしれないなぁ、と実感してしまうのではないかと思います。
多様なキャンペーンや組織は日本でも始まっているようです
ライブ8や、DATAほどの大きな組織やイベントではありませんが、手の届く範囲の事から確実に
何かを進めていく組織が日本にも少しずつ現れてきています。
おなじみの100万人のキャンドル・ナイトなども、そんな優しい1歩を感じ取るイベントなのでしょう。
http://www.candle-night.org/
WHAT's ap bank .
. . ?
たとえばap bank。
ap bankは営利を目的としません(非営利です)。ap bankと音楽家の資金のみを原資とする
公益と私益の中間の組織です。
公益はNPO法が使えるのですが、NPOは「出資金」を受取ることができません。
たとえ小規模であっても不特定の人たちに融資するap bank は、きちんと法的な枠組みを整える必要が
あると考え、賃金業法に登録し、きちんと融資が出来る仕組みを整えています。
ap bankが融資する融資先は、市民が主体となってする自然エネルギー、省エネルギー、
環境をテーマとしたプロジェクトのみ。
事業は必ず返済できる計画で、事業が失敗してしまった場合でも必ず返済するという条件です。
融資の期間は最長10年。上限は最大500万円程度まで、融資金利は年1%の固定としています。
ap bankの金利は固定の1%なので、1億円を1年間融資しても金利は100万円にしかなりません、
ここから経費を取ると人件費すら残らないのが現状だということですが、
「活動が軌道に乗り、自分のお金を信頼できる未来をつくる活動に預けてもいいと思う人々が増え、
受け皿の準備が整った時には、一般の方々のご協力を得る時が来るかもしれない」、という事です。
融資先のレポートもきちんと報告され、明確で嘘の無い ap bank。
こんなあたりまえの事が、今の時代にはとても難しかったりするのですね。
http://www.apbank.jp/
本来はどんどん良い方向に変化していく事ができるはずの世界。
なのに、政治家には今ひとつ信用がおけない。
一般の人を集められる、本当に信頼されている身近な人(アーティストやミュージシャンなど)が
こういう企画をすることによって、もっとリアルに感じる事が出来、近道に通じるのかもしれないです。
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